ここまで、自宅サロンの開業に必要なことを
一つ一つ見てきました。
でも、みなさんが一番知りたいのは
自宅サロンって、本当に儲かるの?!
ってところじゃないでしょうか?
ここでは、自宅サロンを開業しているセラピストさんの
お金の事情はもちろん、失敗例や成功例など
180名を超えるセラピストを排出して
多くの自宅サロンオーナーさんを支援している
ドリームヒントだからこそわかる
自宅サロンの「ホントのとこ」をお伝えします。
この記事の目次
自宅サロンの収入
自宅サロンと言っても、収入源は様々です。
特に異業種出身のセラピストさんや
経歴の長いセラピストさんたちは
トリートメント以外にも、様々な方法で収入を得ています。
ここでは、アロマセラピストさんによる
トリートメント系サロンを例に挙げて
収入源のバリエーションをご紹介します。
自宅サロンの主な収入源
- トリートメント
- 化粧品や関連グッズの販売
- 技術や知識をお伝えする講師業
トリートメントによる収入
自宅サロンの基本収入は、お客様の
身体や顔のお手入れをすることで得られる
トリートメント代金です。
トリートメント代金は、
10分1,000円が通り相場と言われていますが
使用するトリートメント部材や客層によって
10分2,500円とるサロンもあります。
トリートメント代金による収入は
で求められます。
例えば、大手サロンの場合は
基本価格は10分500円と低くて
トリートメント時間も30分程度と短いお客様がほとんどです。
この場合、顧客数を増やすことで収入アップをはかります。
さらに、多数のセラピストが勤務して、一度に多くのお客様をこなすことで
トリートメント時間を増やすことで、収入を上げています。
では、自宅サロンはどうでしょう?
自宅サロンには、セラピストは一人しかいませんよね。
一人のセラピストが、一日8時間の営業時間内でこなせる
トリートメント時間には限界があります。
この様に、自宅サロンは大手サロンに比べて
顧客数のわりに、収入は上がりにくいのがわかります。
特に、一人60分のトリートメントを
一日に6人こなせるセラピストなんて
頑張っても30代までです。(私は30代でも無理です 笑)
さらに、このMAX収入を、毎日続けることは無理で
特に自宅サロンでは、休業日を設けないわけにはいきませんので
めっちゃ頑張って集客して、月に20日間働いたとしても
自宅サロンの一ヶ月のMAX収入は720,000円が限界です。
化粧品や関連グッズによる収入
この様に、自宅サロンで月商70万円が
どれだけ大変なのか実感していただけたと思います。
でも、世の中には「月商100万円を実現!」
とか言ってるセラピストさんも少なくないですよね。
そんな、月商7桁を達成している自宅サロンでは
トリートメントによる収入以外に、化粧品や健康グッズなど
様々な物販による収入を得ている場合がほとんどです。
大手サロンに比べて、セラピストとお客様の関係性が
より深い繋がりになっていく自宅サロンにとって
物販はそんなに大変なことではありません。
トリートメントに使用した化粧品をオススメしたり
姿勢や体型を補正する下着やサポーターなど
自宅サロンにとって、物販による収入源はとても重要です。
ここが、大手サロン出身のセラピストさんが
結婚を機に自宅サロンを開業してもうまくいかない原因があります。
大手サロンでは、物販は必須ではありません。
ノルマがある店舗も少なくないですが、基本的にはセラピストとして
トリートメントの売り上げの方が重視されがちです。
また、大手サロンには、商品が売れやすくするために
定期的に店舗やメーカーによるイベントやセールがありますが
自宅サロンで、イベントやセールを実現するには
仕入値を下げるか、利益を削るしかありません。
ですから、セラピストとしての経歴が長くても
自力で商品を売る力が無いセラピストにとっては
自宅サロンでの貴重な収入源が減ってしまいます。
逆に、セラピストとしての経歴は短くても
長年の販売業での経験があるセラピストさんは
トリートメント代金と同じくらい商品販売で稼いでいる
なんてことも珍しくありません。
技術や知識をお伝えする講師業による収入
さて、自宅サロンを開業して5年ほどたつと
さらに一度、頭打ちになる時期がでてきます。
お客様の数も安定して、商品販売もリピートだけで
安心して経営を続けていけるようになりますが
段々と体力的な限界を感じることが増えてきます。
しかし、お客様を減らすことは、収入減を意味します。
そんなシニアセラピストさんの中でも
10年以上、自宅サロンを続けていけているセラピストさんは
共通して、皆さん何らかの講師活動をしています。
- お客様向けのセルフケア教室
- お客様向けの手作り化粧品ワークショップ
- 文化センターや婦人会での講演会
- セラピストを目指す方への技術スクール
講師活動は、収入源としては大きくはありません。
お客様向けのお教室は、高くても10,000円
講演会は立派に見えますが、もらえても数千円程度
技術スクールも、相場では1時間3,000円〜5,000円程度です。
実際、ドリームヒントのリンパスクールでも
受講料はMAX1時間5,000円ですから
丸一日5時間授業をしても売り上げは25,000円。
逆にトリートメント料金は10分1,400円ですから
同じ5時間で42,000円ですから
サロンの方がずっと割が良いんです!
(これは、皆さん必ずビックリされます 笑)
では、なぜ講師活動をするのか。
それは、講師をすることで
セラピストとしてのハク付けになるから。
ひっそりと、一人で自宅サロンをしてい人よりも
多くの生徒を前にして講師をしている人の方が
セラピストとしても信頼できる気がしますよね?!
お客様からの信頼度が上がれば
トリートメントの基本料金を上げても
お客様は満足してくださいます。
基本料金が上がれば、一日にとるべき人数が減りますので
トリートメントで体力を削るよりも
長い目で見れば割が良い場合も少なくないんです。
ただし、
あなた自身に講師としての魅力がなければ
講師活動は続けられません。
「講師活動は、セラピストとしてのハクづけのため」
そんな風に片手間でやっている講師に
教えて欲しいと思う人は、いませんよね。
ですから、講師活動をする場合は、
セラピストとしての知識と経験も豊富でなければ
あなたに講師をしてもらうメリットがありませんよね。
「そろそろ5年目だから、講師活動もしてみるか」
そう言って講師活動を始めて、あちこち走り回るうちに
自宅サロンのお客様をないがしろにしてしまったり
どちらも一生懸命やりすぎて、自分が体調を崩してしまって
結果的にトリートメントや物販による収入が大幅に減少
なんてセラピストさんの方が多いことも
現実としてお伝えしておきます。
自宅サロンの失敗例
ドリームヒントに来られる生徒さんは
ほとんどが自宅サロン開業を目指していらっしゃいます。
既に何年かセラピスト経験がある方から
異業種からの転職を目指している方
長年の主婦業から独立を目指している方など
経歴は実に様々ですが、自宅サロンを開業すると
みなさん、よく似た失敗を経験されます。
ここからは「本当にあった、こわ〜い話し」として
開業準備セミナーやサロン経営セミナーでもご紹介している
ドリームヒント出身セラピストさんの自宅サロンで
実際にあった失敗談をご紹介します。
開業当初は順調だったのに、気づいたら月に数人のお客様しか残っていなかった
これは、自宅サロンを開業して
2〜3年過ぎた頃のセラピストさんの
多くが体験したことがあると思います。
実は、自宅サロンの集客って
最初の1〜2年は案外順調なんです。
開業前から練習台をしてくれてたお友達が来てくれたり
ご家族が一生懸命に知人に宣伝してくれたりして
毎月コンスタントにお客様が来てくださるので
「わたし、案外イケてるんじゃん?!」
と、セラピストとしての自信もついてきちゃったりします。
でも、実はこの、最初の1〜2年のお客様は
ほとんどが、開業したお祝いに来てくれているんです。
ドリームヒントの加藤校長は「ご祝儀客」と呼びます(笑)
でも、あなたのお友達の数には限界があります。
ご家族の知人の数にも限界があります。
何より、お友達は、あなたのお友達だから通っているし
ご家族のお知り合いは、知人の家族だから通っているだけで
あなたをセラピストとして気に入っているから
通っているわけではありません(涙)
だから、お祝いムードが去っていけば
それと共にお客様も減っていきます。
だから、自宅サロンを開業して最初の2〜3年で
80%以上が廃業すると言われています。
セミナーで聞いた集客法をがんばったけど、いつまでたっても売上が上がらない
自宅サロンを開業して2〜3年してお客様が減り出すと
やっと「集客について学ぼう」と考え始めます。
人脈と紹介だけで続けていくことに限界を感じて
何とか自力で新規集客をしようとします。
でも、チラシや広告を出すのにはお金がかかるので
お金をかけずに手間をかける方法を選びます。
ネットで色々と調べて
「お金をかけずに売上アップ!」とか
「素人さんが続々7桁達成!」とか
とにかく手っ取り早く自分で始められる方法を探します。
毎日、睡眠時間をけずってブログを更新したり
子ども達と一緒に慣れない自撮りをSNSにアップしたり
それでも、やってもやっても、売上アップどころか
問い合わせのメールも電話も全然ない。。。
そして、しばらく続けて「やっぱりダメじゃ〜ん」って
結局ブログもSNSも止めてしまいます。
営業時間の拡大を狙ってスタッフを雇ったら、顧客ごとごっそり持って辞められた
自宅サロンを開業して、紹介から紹介で
何とかサロンの経営が軌道に乗ってくると
今度は、欲が出てきます。
「もっと収入をアップしたい」
「もっと自分の時間を楽しむ余裕が欲しい」
そんな風に思い始めます。
先にもお伝えしましたが、自宅サロンで
収入アップをする方法は以下の3つ。
- 基本料金を上げる
- トリートメント時間を延ばす
- より多くのお客様をとる
でも、料金の値上げや時間の延長は、ハードルが高いですよね。
そこで、より多くのお客様をとる方法を考えます。
営業時間を延長すると同時に、スタッフを雇ったりして
何だか「経営者」って感じで充実感も出てくるでしょう。
ところが、誰かを雇うって、実は大きなリスクが伴います。
以下は、スタッフを雇っているサロン経営者に多く見られる悩みです。
- 女性スタッフは離職率が高い
- お客様がなくても時給を払わないといけない
- 女性スタッフ同士の人間関係の問題
あなたが、直接お客様に接する機会が減っていくことで
スタッフの方がお客様との関係が密接になっていき
あなたではなく、スタッフ自身にお客様がついてきます。
これは、良いことでもありますよね。
あなたには自由な時間が増えますし
お客様がスタッフを気に入ってくれていれば
リピートに繋がって、売り上げにつながります。
でも、先ほどもお伝えした通り
一人のセラピストが同じサロンに勤め続けることは少なく
待遇や環境の良いサロンに変わっていったり
独立してサロンをオープンするスタッフも出てきます。
そんな時に、あなたやあなたのサロンではなく
スタッフ自身にお客様がついていることで
お客様までスタッフと一緒に居なくなってしまいます。
一番人気のセラピストさんの独立開業によって
潰れてしまうサロンも珍しくありません。
自宅サロンの成功例
先ほどは、自宅サロンの失敗例をご紹介しましたが
もちろん成功を続けているサロンもたくさんあります。
ここでは、巷にあふれる実しやかな成功例ではない
私たちドリームヒントが目の当たりにした
嘘みたいな本当の成功例をご紹介します。
- パンフレットとHPだけで、5年後には予約でいっぱいになっていた
- 「先生はお忙しいから」と、お客さまが数回分の予約をまとめて取ってくださるようになった
- しばらく遠のいていた昔の常連客が、しばらくすると戻ってくるようになった
これらは、全てドリームヒントで起きた事です。
校長が自宅の一室でトリートメントを始めた時に
まだアメリカの大学でデザインを学んでいた私が
パンフレットとホームページだけを作りました。
それから5年間、私が帰国して、結婚して
家族と日本に帰国して、ドリームヒントに業務統合するまで
その時のパンフレットとホームページを使っていました。
スクールも、サロンも、パンフレットとホームページだけで
あとはご紹介と口コミだけで、校長一人で経営していました。
今ほどの売り上げではありませんでしたが
校長一人が食べていくには困らない程度には経営が成り立っていましたし
校長は多くの趣味も、以前と変わらず楽しんでいました。
大きな広告費を使わなくても
毎日必死でブログやSNSを更新しなくても
あなた自身を気に入ってくださって下さるお客様だけを
一人でも多く育てることができれば
自宅サロンは十分にやっていけるんです。
自宅で稼ぐ、と言うこと
自宅サロンを開業して、自宅で稼ぐと言うことは
路面店サロンを開業することとは全く違います。
他業種で成功実績がある方でも
自宅サロンの経営で失敗されている方も少なくありません。
そのくらい、自宅サロンの経営は難しいです。
でも、自宅だからこそ、お客様との距離が近く
一度信頼していただければ、長きにわたって通っていただけますし
ライフワークバランスだって、外で働くのに比べれば
その時々に合わせて、自分自身で調整しながら続けていけます。
もしあなたが「自宅サロンで一発当ててやる!」と思っているなら
今すぐ他の方法を考えられることをオススメします。
もしあなたが
「自分らしく、楽しみながら生きていきたい」と思っているなら
ぜひ一度、私たちに会いにいらしてください。
あなたらしく進んでいくヒントが、きっと見つかると思います!