セラピストとは、どんな職業なのでしょうか?

セラピスト暦15年以上で現役セラピストでもあり
190名以上のセラピストを育ててきた校長が
セラピストとはどんな職業なのか、具体的に整理してみました。

一般的な「セラピストとは」と言うことではなく
実際にセラピストとして活動してきたからこそわかる
現実を赤裸々に語ります。

この記事の目次

セラピストの意味

リラクゼーション業界が急成長している昨今
セラピストという言葉も日常的に耳にする様になりました。

しかし、セラピストと言うお仕事の存在意義については
なかなか議論されません。

 

ここでは、セラピストとは
社会的にどんな意味があるのか

セラピストの役割や
職業としてのセラピストの魅力ややりがい
そしてセラピストとして働くことの大変さなど

校長の体験談を主にしてお伝えします。

「セラピスト」とは?

まずは、「セラピスト」と言う
言葉の意味を見てみましょう

セラピストtherapistの語源
英語のtherapyです。

therapistの意味は
療法士、治療士

のことを言い

様々な療法で人を癒す仕事をする人

を意味します。

 

ここで興味深いのが、画像検索です。

therapistをGoogle画像検索してみると
こんな結果が出てきます。

どちらかというと、セラピストと言うより
カウンセラーのイメージが近くないでしょうか。

 

実は、欧米でtherapistセラピストとは

心や身体を癒すあらゆる治療・療法がセラピーであり
それに関わる人をセラピストと呼んでいます。

 

また、インドでは、病院にかかれる人は
ごく限られた 上級の階層の人だけで

一般の人は体調を崩すと
アーユルベーダのセラピストから
アロマを処方されるのが一般的のようです。

 

私がリメディアルセラピーを学んだオーストラリアでは
政府のメディケアを補完する代替療法として
スポーツ大国オーストラリアを支えるのが
リメディアルセラピストです。

リメディアルセラピストは国家資格ですし
その存在はとても重要視されています。

 

では、日本では「セラピスト」とは
どんな意味があるのでしょうか?

日本でのセラピストの意味

日本に入ってきた最初のセラピーは
心理療法(サイコセラピー)や精神療法のことでした。

心因性のストレスや精神的な不適応に
対応する治療を指していましたが

最近ではもう少し広く捉えられてきていて
1990年代以降からは、身体を癒す職業も
セラピストと呼ばれるようになりました。

 

また、最近では「セラピスト」という名称は

医師や鍼灸師、理・美容師やあんまマッサージ師などの
国家資格を持つ師業の方たちとの対比として

 

国家資格を持たないで
人に施術を行う人

 

の総称として使われています。

 

セラピーの種類は多岐にわたりますので
セラピストの種類も星の数ほどあります。
それぞれの違いを理解すること自体が
難しくなってきていますね。

セラピストのイメージ

「セラピスト」と聞くと
あなたはどんなイメージを持つでしょうか?

カリスマセラピストとか、売れっ子セラピストとか
マスコミでもよく取り上げられていますね。

 

世間一般の「セラピスト」のイメージと言えば

  • 優雅で優しい人
  • 上品で美しい人、汗はかかない
  • 襟元がヒラヒラしたボディコンのウェア
  • キラキラしたお化粧
  • 大理石のサロン
  • 美しいエステシャン

と、こんな感じが多いのではないでしょうか?

 

試しに、「セラピスト」と言う言葉を
Google画像検索にかけてみました。

はい。美しいセラピストさん達が
たくさん出てこられましたね。

あなたの「セラピスト」のイメージに
バッチリ合っていましたか?

 

実際に、私が最初に自宅サロンを立ち上げた時は

  • タオル類はピンク
  • 小物は白を基調にレースがあしらわれた物を選んで

俗に言う「エステティシャン」のイメージに
無意識の内に寄せようとしていました。

自分でも恥ずかしくて笑っちゃいます。

 

これから何らかの技術を身につけて
セラピストという仕事を始めたいと思って
スクールを訪れた生徒さんたちや

現役セラピストとして
既に活躍されているセラピストさんたちも

きっと、持っているイメージは
あの頃の私と大差はないんじゃないかと思います。

セラピストの実態

けれど、実際にリンパの資格を取ってお客様に向かってみれば、
抱いていたイメージと現実の姿はかけ離れたものでした。

セラピストって実は体力勝負だったのです。

トリートメントを始めて
10分も経たない内に、全身から大汗が吹き出します。
ボディートリートメントは特にそうです。

髪を振り乱し、お化粧は剥げ落ち、
お客様から「大変ね、大丈夫?」と労わられて
「お金までいただいて私の方が痩せちゃってすみません」と
明るく笑って見せる。
それが私が体験してきた現実のセラピストの姿です。

このようにイメージとはかけ離れた実態ですが、
それでも女性たちの中では人気ランキングの上位に位置しています。
ラララとらばーゆ総研~働き方別 人気の仕事ランキング

セラピストの役割

社会全体から見て、セラピストには
どんな役割があるのでしょうか?

 

医師や鍼灸師、あんまマッサージ師という
国家資格を持つ人々からは

「たかだかセラピスト。
 何の意味も、効果もない」

という扱いを受けることも少なくありません。

 

確かに、セラピストの国家資格は
日本では定められていません。

それぞれが所属する協会などの
民間資格を取得しただけです。

 

それでも、これほど自宅サロンが
増えているということは

社会的に多くの人から求められ
受け入れられているということの証です。

 

そんなセラピストには
大きく分けて3つの役割があります。

  • セラピストとしての役割
  • カウンセラーとしての役割
  • アドバイザーとしての役割

ここからは、3つのセラピストの役割を
ひとつずつ見ていきましょう。

セラピストとしての役割

「セラピスト」としての役割とは

実際にお客様の身体に触れて、働きかけることで
心身ともに癒すという役割で、技術が中心です。

 

ここで必要になってくるのは

  • 身体に触れるために知っておくべき知識
  • トリートメント手技の方法や手順
  • トリートメントに使用する部材に関する知識と扱い方
  • 接客方法

などです。

 

多くのセラピスト協会のスクールの内容は
このセラピスト技術を伝授することが
主な目的となっています。

私自身、セラピストを始めたばかりの頃は
技術が最優先、と言う思いでした。

1に技術2に技術、3・4がなくて5に技術
という位に、スクールでも生徒さんたちに
正確な技術を伝えることを主眼にしていました。

 

ところが、優秀な技術で認定を取得して
目標だった自宅サロンを開いたのに

開業してから3年、5年たっても
変わらずお客様に来ていただくことができずに
自然閉店するセラピストさんが続出したのです。

 

そんな中で、実際にセラピストとして
成功している生徒さんたちを見ていると

お客様が通い続けてくださるためには
技術だけでは不十分
なことに気づかされます。

カウンセラーとしての役割

セラピストにとって、カウンセラーとしての役割は
以下の3つの点からも重要な役割です。

  • お客様が自覚していない原因を見つける
  • 心をほぐして、身体をほぐす
  • お客様の心をガッチリつかむ

来店されてから施術に入るまでに
一人一人のお客様の状態を把握しなくては、
お客様に合ったトリートメントはできません。

そのためには、
的確な事前カウンセリングが必要になります。

でも、カウンセリングが必要だからと言って
慌てて心理カウンセラーの資格を
取りに走る必要はありません。

 

サロンでのカウンセリングで大切なのは
その日、その時の目の前のお客様との会話の中から
心と身体の状態についての情報を受け取ることです。

健康上の不安だけでなく
精神的なストレスを抱えていないか
お客様の中に溜まっているものを
会話の中から上手く引き出して、受け取る力が重要です。

 

心と身体は表裏一体。

 

心の奥底のモヤモヤやストレスを吐き出すだけで
心だけでなく身体まで軽くなる体験は
誰にもあることですね。

そして、内容の方を優先されがちな
身体やお顔のトリートメントに比べて

カウンセリングでは
誰にやってもらうかを優先されますので
顧客離れがし難いのもメリットです。

 

「技術は良いんだけど
 ぜんぜん話を聞いてもらえなくて…」

と言って、行きつけのサロンに足が遠のく
なんてお客様も珍しくありません。

そう言う意味でも、お客様との何でもない会話の中から
心をグッと掴んで離さないカウンセリング力があれば
いつの間にかお客様がいなくなっている
なんてことも無くなります。

 

お話や感情表現が苦手な人は
タロットカードやオラクルカードなどの
ツールを使ってみるのも良いでしょう。

いろいろお話を伺って、心がリラックスされれば
不思議と身体も緩んで、筋肉も柔らかくなるので
セラピストも楽にトリートメントすることができます。

アドバイザーとしての役割

セラピストの役割として忘れられがちなのが
アドバイザーとしての役割です。

美容や健康について
お客様に必要で有益な情報・知識を提供するのも
セラピストの重要な役割です。

 

カウンセラーに必要なのが聴く力だとすれば
アドバイザーに必要なのは説明力です。

 

今は情報が溢れている時代です。

テレビでは連日、健康になるためにはあれが良い、これが良い
これはダメ、あれはダメ、と健康情報が流され
その度にスーパーの食品棚が空になります。

 

ただ、最近のお客様は、商品情報ではなく
本物の知識を求められる方が多くなっているように感じます。

本を取り寄せ、インターネットを駆使して
病気や薬の情報を調べて
自分で判断しようとする方も増えています。

そういうお客様は、健康に対する意識も高く
専門的な質問を投げかけられることも多くなっています。

 

そんな質問や答えを求められた時に
自分自身の主張や提案を押し付けて
売りたい商品に誘導したり説得することは
アドバイザーとはかけ離れたことだと思います。

知識や経験が豊富な現役セラピストが
ついついやってしまう間違いが

  • お客様がそれまで受けてきたセラピーや健康法を批判する
  • 効果を実感するために、他の健康法を止める
  • 病院で処方された薬まで止めさせる

にわかには信じられませんが
これらは実際に、私のお客様から聞いた
実際に他のサロンで言われたことばかりです。

 

これらの行為は、アドバイザーどころか
セラピストの域を遥かに行き過ぎた行為です。

 

もちろん、西洋医学・東洋医学、代替医療までの
幅広い知識を知っておくことも時には必要ですが

セラピストの好みや主観に囚われず
偏りのない情報を提供することで

お客様ご自身で判断できるようにアドバイスする

それが、セラピストとしての
アドバイザーの役割だと思います。

セラピストの存在意義

私のお客様は、10年を超える方も多く
皆さん本当に長いお付き合いの方ばかりです。

もちろん持病の治療のためには病院に定期的に通って
きちんと医師の診察を受けていらっしゃいます。

それでも、定期的にサロンを訪れて
溜まった疲れや体調の変化をご相談されます。

時には家族や友人との人間関係の悩み
担当医師への不満や愚痴などの心の悩み
食べ物の好み趣味家族構成からペットのこと
遠く離れたお孫さんのクラブ活動まで

お客様との話題は多岐にわたります。

 

私自身は、他の人の気持ちを推し量ることが
どちらかと言うと苦手な人間ですので
悩みなどを伺っても、的確な応えを出せる訳ではありません。

 

それでも、来店された時のお客様の顔色や様子から
お飲み物をお出しする時に

「どうかされましたか?」

とお声かけをして、お話をしっかり伺ってから
トリートメントに入るようにしています。

 

そうして、お話をたくさん伺うことができたお客様が
長くサロンに通ってくださっています。

私は根っからのボディーセラピストだと自負していますが
トリートメントに入る前のお喋りで
まずお客様にリラックスしていただいて
安心して身体を委ねていただけているのだと思います。

 

逆に、はっきりした目的を持つお客様は
あまり長続きしない傾向にあります。

例えば、腰痛や石灰化の肩の痛み・痩身などの
症状の改善を目的で来店されてきたお客様は
少し楽になると自然に来店されなくなりました。

 

たくさんのお客様が次々と訪れる
路面店サロンとは大きく違って

お客様の身体だけではなく、心の内側や
時には生き方にまで深く関わるのが
自宅サロンのセラピストの役割だと思います。

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セラピストの辛いこと、大変な事、苦労

セラピストとは、見た目に反して
非常にシビアなお仕事です。

どんなにお金をかけて勉強をしても
どんなに心を尽くしてトリートメントをしても
お客様に気に入っていただけないければ
セラピストとして生きていけません。

 

そんなセラピスト業界は
離職率が非常に高いです。

 

何となく綺麗なイメージだけで
セラピストを目指す人も多いからでしょうか。

店舗サロンで勤務するセラピストだけでなく
自宅サロンを開業しているセラピストも含めて

1年以内の離職率は50〜60%
3年以内で90%が離職する

と言われています。

 

ドリームヒント出身のセラピストが
2017年春の時点で約180名ですから
2020年まで20名残らない計算ですね(汗)

いかに厳しい世界か、改めて実感しますね…

 

セラピストを目指す方も
このページを多くご覧になるでしょうから

イメージだけで後で傷つくことの無いように
セラピストの苦労についてもご紹介したいと思います。

 

セラピストの苦労は
簡単に挙げると以下の5つです。

  • 苦労の割に収入が少ない
  • 技術レベルを維持するのが大変
  • お客様との人間関係の苦労
  • 同僚・同業者との人間関係の苦労
  • 身体的な衰えが辛い

セラピストは苦労の割に収入が少ない

サロンに就職する場合も自宅サロンでも
どちらにもそれぞれなりの苦労があります。

セラピストになる勉強をして
自宅サロンを開業しようとする場合は、
自営業という一つの事業をスタートさせるのだ
という意識をもつことが大切です。

まず自宅でお客様をお迎えできる状態にするためには
様々な準備が必要になります。

生活感たっぷりの自宅を、
お客様にとって居心地の良いサロン空間に生まれ変わらせるには
まず、インテリアデザインの力が必要です。
ベッドやタオル類、その他備品などを
サロンにマッチした色合いやデザインにするためには
カラーコーディネート力もいりますね。

お客様を探したり、宣伝したりという集客力。
安定収入を得るためには
総合的な経営手腕を必要とします。

 

自分ではサロンのデザインとかできないので、
プロに頼んだほうが確実だと思い、
インターネットでインテリアデザイナーを探して
お部屋の改装をお願いしたところ、
自分のイメージとは違った内装になって満足行かなかったのに
何十万円も支払ったというスクール生さんがありました。

ホームページを作って宣伝したいと
制作会社に依頼して内金を払ったのに
半年たっても出来上がらず、
最後は連絡が取れなくなった、という失敗談もよく聞きます。

 

逆に最初から設備が整っているサロンに就職する場合は、
セラピストは身体一つあれば良いので
一見苦労が無さそうに見えます。

ただその場合は、大抵が労働条件に苦労がつきものです。

今は大抵が歩合制で、
セラピストは勤務に入ってもお客様が来店されなければ、
時給が発生しない店舗もあり、収入は決して安定しません。

セラピストの収入・年収を参照

完全に常勤スタッフとして就職する場合は
勤務時間は夜にかかることが多くなり、
お客様が多く来店される土・日勤務や
長時間労働を要求されることも多いようです。

セラピストの働き方〜就職・アルバイト・独立開業〜を参照

 

技術レベルを維持するのが大変

スクールなどで学んで技術を身につけて
実際にサロンの仕事をするようになった時に
スクールでは見たことも聞いたことも無いような状態の
お客様に遭遇して、
実際にトリートメントをしても良いのかさえ
判断ができないような事例にぶつかることがあります。

 

 

 

私の知人で、友人と二人で出張サロンをしていたセラピストさんが、
大変繁盛して成功したので、固定のサロンを開くことにしました。
ところが、リーマンショックが起きたことで、状況は一転しました。

そのセラピストさんのお客様のほとんどは
バリバリのキャリアウーマンでした。
一回2万円のトリートメントを毎週でも受けてくださる上顧客でしたが、
リーマンショック以来ぱったり予約が入らなくなってしまい
サロンの開店の夢は消えてしまいました。

 

自宅サロンのお客様の主力である主婦にとっても無関係ではありません。

景気の動向は家庭の経済状況に大きく影響してきます。
子供の進学や習い事にと、支出が増えてくれば
限られた家計の中から何を削るかという選択を迫られます。

その厳しい選択を生き残って
自宅サロンに通い続けていただくためには、
お客様にとっての重要度を上げる努力が必要になるのです。

セラピストの健康管理

スクール中に必ず生徒さんにお話することがあります。

「あなたは不健康でいつも不調を抱えている人に
会いたいと思いますか?」と。

そんなセラピストのいるサロンに行きたいとは思いませんよね。

お客様は、生命力に溢れた健康的なセラピストに
お客様自身の姿を重ねて
「あんな風になりたい」と思ってくださるのです。

健康知識や身体についての理論を知っているだけに止まらず、
自分自身も健康的な生活を心がけ
日々体調管理に気をつけることは大切です。

セラピストにとって健康的であることは
絶対条件だと私は思いますし、
体調を崩した場合は、安易に自己診断しないで
きちんと治療を受けることが必要です。

セラピストの健康事情

ドリームヒントスクールを訪れる生徒さんの中でも
癒し業界の仕事の経験者が多くいますが、
その中でもかなりの人数が腰痛を抱えています。

特に揉みほぐしサロンでは男性のお客様が多く、
「もっと強く、もっともっと」と請われるままに
カチカチに凝り固まった身体を、力任せで揉んだりほぐしたりするために
腰を痛めて仕事ができなくなる人が多いと聞きました。

また、資格を取って自宅サロンを開いたけれど、
両手の親指の付け根を腱鞘炎で手術をした生徒さんもあります。

無理な姿勢での施術や、
休日返上で、お客様の望まれるままに予約を入れてしまい、
自らの身体を痛めつけるような仕事のやり方は
一時的にお金になったとしても、長くは続きません。

 

また、時々ご自身が心や身体を病んだ経験から
人を癒す仕事をしたい、と言って受講を希望される方もあります。

でも、私はそんな方には
まずご自身の心と身体のバランスを整えることが大切と
お話をします。

 

まずセラピスト自身が若々しく健康な心と身体を持ち、
お客様お一人お一人の心と身体を真からから癒して
お客様との間に深い信頼関係を築きながら、
長く通い続けていただける
それがセラピストとして目標にする姿ではないでしょうか?

セラピストのやりがい

セラピストというお仕事には
お金をいただけること以外にも
セラピストという職業だからこそ
感じられるやりがいもあります。

 

数あるサロンの中から
自宅付近ではなく、わざわざ遠くの市外や他県から
時間と交通費をかけて来てくださると
本当にありがたくて、頭が下がります。

また、しばらくぶりに来店されたお客様から

「どうしてもここまで来る時間がなくて
 他のサロンに行ってみたけれど
 やっぱりあなたじゃなきゃダメだわ!」

と言っていただける時は
セラピストをやっていて良かったと
心から思える瞬間です。

 

そんなお客様の信頼に応えるために
セラピストは努力を続けます。

 

ドリームヒントに来校されるスクール生の中には
現役セラピストも多く、その動機は様々ですが

その中でも

「リンパができたらいいのに」という
お客様の言葉がきっかけで
ドリームヒントにたどり着いた

というスクール生さんも少なくありません。

 

お客様からの身体についての質問にきちんと答えるために
理論をもっとしっかりと学びたい、という
現役セラピストさんも多く来校されます。

目の前のお客様一人一人に対して
誠実なセラピストでありたいと思い

知識や技術を深めようと努力を続け
新しい技術を身につけるためにスクールに通います。

 

そんな風に

人間としても成長することで
お客様の心も身体も癒すことができる

という、大きな満足や達成感は
セラピストのやりがいにつながっていると思います。

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セラピストの種類〜リラクゼーション業界のセラピストとは〜

リラクゼーション流行りが続いているおかげか
今では「セラピスト」と呼ばれるお仕事の種類も多岐にわたっています。

セラピストの意味」でもお伝えした通り、海外と比べて
日本では国家資格を必要としていない療法を施す人を
限定的に「セラピスト」と読んでいます。

このページをご覧の方のほとんどは
日本国内でのセラピストについて
お知りになりたいのではないか、と思いますので

ここでは日本のリラクゼーション業界に存在する
セラピスト職の中から

「身体に触れるトリートメント」をほどこす
セラピストの種類を幾つか挙げて見ていこうと思います。

技術の種類によるセラピストの違い

国内リラクゼーション業界には、本当にたくさんの種類のセラピスト技術があります。ここでは、それぞれが施す技術によって、幾つかの種類に分類してみました。

技術別セラピストの種類
  • ボディセラピスト
  • フェイシャルセラピスト
  • フットセラピスト

ボディセラピストとは

ボディセラピストとは、お客様の身体に直接触れてトリートメントを施すセラピストです。使用する技術は様々で、お洋服を着たまま受けていただくセラピーから、下着も着けずに受けるセラピーまで、同じボディセラピストでもやり方は人それぞれです。

ボディセラピストの特徴
  • 全身または上下半身をトリートメントする
  • 身体の疲れや痛みをやわらげる
  • 筋肉をほぐして血流をうながす
  • リラックスすることで自律神経のバランスを整える
  • サポーターなどの健康グッズの販売を兼ねる場合も多い
  • 男性セラピストも多く、男性のお客様も少なくない

フェイシャルセラピストとは

フェイシャルセラピストとは、お客様の顔面に直接触れてトリートメントを施すセラピストです。セラピストによって、顔面だけでなく、首回りやデコルテ(胸元)、頭皮まで触れていくことも少なくありません。さらにトリートメントをするだけでなく、トリートメントにも使用する基礎化粧品などを販売するセラピストも多いです。

フェイシャルセラピストの特徴
  • 顔面を中心に、首回り・胸元・頭皮などをトリートメントする
  • 顔面の筋肉をゆるめることでリフトアップする
  • 表皮の血行を良くすることでターンオーバーを助ける
  • 普段のお手入れについてアドバイスする
  • 化粧品の販売を兼ねる場合も多い
  • 大部分が女性セラピストで、お客様もほとんどが女性

フットセラピストとは

フットセラピストとは、お客様の脚に直接触れてトリートメントを施すセラピストです。セラピストや技術によって、足裏の足ツボを刺激したり、太ももやふくらぎまで触れていくことも少なくありません。サロンに勤務をするだけでなく、出張をメインに活動するセラピストも多いです。

フットセラピストの特徴
  • 足裏を中心に、太ももやふくらはぎをトリートメントする
  • 脚の疲れや痛みをやわらげる
  • 足ツボをもちいて神経を刺激する
  • 歩き方や靴選びなどについてアドバイスする
  • サポーターなどの健康グッズの販売を兼ねる場合も多い
  • 男性セラピストも多く、男性のお客様も少なくない
  • サロン勤務だけでなく、出張をしているセラピストも多い

知識の種類によるセラピストの分類

セラピストの技術は、様々な分野の知識が必要になります。ここでは、セラピストが身につけた知識の種類によって、幾つかの種類に分類してみました。

知識別セラピストの種類
  • リンパセラピスト
  • アロマセラピスト

リンパセラピストとは

リラクゼーション業界の、身体に触れるトリートメントをほどこすセラピストの中でも、リンパについての知識が豊富なセラピストを「リンパセラピスト」と呼びます。

「リンパ」という言葉は、最近ではずいぶんと認知され、リンパセラピストの数も増えてきていますが、医学的にも新しい分野なので、まだまだリンパセラピストとしての経歴は短い人がほとんどです。

ただ、メニュー名に「リンパ」と付けているだけで、リンパについての正しい知識を持たないセラピストも多くいますので、注意が必要です。

リンパセラピストの特徴
  • リンパについての知識が豊富
  • リンパの循環をうながすトリートメントを施す
  • 健康や免疫に関する知識が豊富な場合も多い
  • セラピスト暦は比較的短い

アロマセラピストとは

リラクゼーション業界の、身体に触れるトリートメントをほどこすセラピストの中でも、アロマについての知識が豊富なセラピストを「アロマセラピスト」と呼びます。

アロマオイルやエッセンシャルオイルを使用してトリートメントを施す場合がほとんどで、トリートメント以外にも、手作り化粧品教室や、アロマの原料となるハーブの使い方を伝えるセラピストも少なくない。

アロマテラピーが日本で認知されるようになったのが1980年代と言われ、アロマセラピストの数も非常に多いですが、リラクゼーション業界での人気はまだまだ根強く、セラピストとしての経歴はセラピストによって大きく違ってきます。

アロマセラピストの特徴
  • アロマについての知識が豊富
  • アロマオイルやエッセンシャルオイルを使ったトリートメントを施す
  • アロマやハーブを使った教室をする場合も多い
  • ハーブに関する知識が豊富な場合も少なくない
  • セラピストによる経歴の違いが大きい

セラピストの仕事内容

セラピストの意味で、「セラピストは体力勝負」とお伝えしました。

優雅でふわふわしたイメージを持たれがちな
セラピストというお仕事ですが
実際はどんなことをしているのか
ご存知ない方が多いようです。

ここでは、180名以上のセラピストを
排出してきたセラピストスクールの経験から

プロのセラピストの仕事内容をご紹介します。

 

プロのセラピストには
大きく分けて2つの仕事があります。

  • セラピストとしてのお仕事
  • 販売員としてのお仕事

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

セラピストとしてのお仕事

セラピストとしてのお仕事は
あなたが創造している通り

お客様にセラピーを施す

お仕事です。

でも、セラピストとしてのお仕事にも
事前準備事後ケアがあります。

 

セラピストとしてのお仕事には
以下の事前準備が必要です。

セラピストの仕事内容〜事前準備〜

  • ベッド・タオルの準備
  • トリートメント部材の準備
    (化粧品やオイルの残量や使用期限の確認など)
  • 空間の準備(明るさ・BGM・温度&湿度・香りetc.)
  • お飲み物・お茶菓子の準備
  • メニュー表・カルテ・筆記用具の準備
  • 身支度(着衣・髪の毛・爪・口臭etc.)
  • お客様の来歴の確認(予約方法・来店履歴etc.)
  • お客様の現状の確認(悩み・要望・趣向ect.)
  • 今回のトリートメント計画
  • トリートメント部材の下準備(オイルや化粧品の調合など)

一言に事前準備と言っても
意外にたくさんありますよね。

特に、事前準備の場合、
お客様をお迎えする準備ばかりに目が行きがちですが

来店したお客様の状態に合わせた
トリートメント内容を考えたり
それに必要な部材の準備が

セラピストとしての仕事内容の中でも
最も重要なお仕事になってきます。

 

そして、お客様のトリートメントが
終わってからの事後ケア
セラピストとしてのお仕事のうちです。

セラピストの仕事内容〜事後ケア〜

  • お飲み物・お茶菓子の準備
  • 空間の調整(明るさ・BGM・温度etc.)
  • 改善確認(トリートメント前との違いなど)
  • お客様の現状とやり残しの確認
    (トリートメント中に気づいたことなど)
  • 次回以降のトリートメント計画
  • 次回以降のご予約の案内

いかがでしたか?

セラピストのお仕事は
トリートメントが終わった後にも
たくさんあることがお分かりいただけましたでしょうか。

 

セラピストとして
トリートメントするだけでも
お客様にご満足いただくのは難しいですが

実は、これら事前準備と事後ケアこそ
お客様の満足度に大きな影響がある上に
素人とプロの差が出てしまうものです。

 

販売員としてのお仕事

これを読んでいる現役セラピストさんの中には

「セラピストとは
美と健康に対して真面目に向き合うもので
販売員やセールスとは違う!」

そんな強い想いを抱く方も
少なくないかもしれません。

しかし、もしあなたが、プロのセラピストとして
一日も長く活躍し続けたいのであれば
販売員としてのお仕事は不可欠です。

セラピストが販売員であるメリット

  • 信頼できる商品をお客様にご紹介できる
  • 次回の来店までにセルフケアしていただける
  • トリートメント以外の来店理由になる

セラピストの意味でもお伝えしましたが

セラピストは、お客様がご自分で気づかない様な
健康や美容の状態について気づきお伝えする
アドバイザーとしての役割もあります。

そんな、セラピスト特有の役割から
お客様から、健康や美容に関する全般的なことを
尋ねられたり、頼られることも少なくありません。

 

セラピストは、医者や看護師の様な
医療従事者ではありませんし
(コラム『医師とセラピスト』参照)

国家資格の無いセラピストにとって
できることは限られています。
(コラム『国家資格の無いセラピストは違法なのか?』参照)

でも、セラピストをしていると
最新技術をつかった商品の営業を受けることも多く
その中から、プロの目で見極めた商品を紹介することができます。

こうして、信頼できる商品を
信頼できる人から購入できることは
お客様にとっても大きなメリットです。

 

セラピストの種類でもご紹介しましたが
セラピストはそれぞれ、自分の技術に関連のある
健康グッズや化粧品を販売しています。

これは、お客様がトリートメントを受けられない
自宅に居る間にもケアを続けてもらうことができるだけでなく

トリートメントを受ける以外にも
商品を購入する、という来店理由を作ることで
来店頻度を自然に増やしていただくことができます。

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セラピストの一日

ここまで、セラピストの
仕事内容について見てきましたが

具体的に、セラピストは
どんな一日をおくっているのでしょうか?

大手サロン勤務セラピストの一日

以下は、当スクールOBの経験談を元に作成した
ある大手サロンで正社員として勤務している
社員セラピストの一日のスケジュールです。

時間
スケジュール
8:00〜8:30
起床して朝食
9:30
出勤してウエアに着替え
10:00〜10:30
今日のご予約の確認
お客様の準備
11:00〜20:00
お客様のトリートメント
20:00〜21:00
閉店して片付け
21:00
私服に着替えて退勤
22:00
帰宅
24:00
就寝

セラピストの職業病〜セラピストがなりやすい病気

美しさと健康を保つお手伝いをするセラピストにも
職業病があります。

ここでは、セラピストの種類にかかわらず
全体的にセラピストに多い職業病を紹介します。

セラピストがなりやすい病気
  • 腱鞘炎・腰痛
  • 感染症
  • アレルギー
  • 精神疾患

腱鞘炎・腰痛

種類や経歴にかかわらず
多くのセラピストさんが悩まされるのが
腱鞘炎腰痛です。

 

腱鞘炎とは、腱の周囲を覆う
腱鞘(けんしょう)と言う部分の炎症で

痛みや腫れがあったり
動かしづらくなったりします。

痛みを我慢して悪化すると
腱自体に炎症がおよぶ腱炎を合併することもあり

治療には休むしかなく、
最悪の場合は手術になる場合もあります。

 

セラピストに多いのは
肩や腕、手首、母子球など

手や腕に関わる部分に
腱鞘炎を発症する場合がほとんどです。

 

ドリームヒントのスクール生の中にも
自宅サロンが痩身のお客様で大ブレイクして

毎日たくさんのお客様を揉みすぎて
手首に腱鞘炎を負って手術をして
セラピストを辞めた方がいらっしゃいました。

 

腱鞘炎と同じくらい
多くのセラピストが悩まされるのが腰痛です。

腰痛の原因は
「不自然な体制や、同じ体制を長時間続けること」

セラピストは、お客様にトリートメントする時に
お客様により心地よくなっていただ事だけを考えますので
自分の身体が無理な体制になっている事に気づき難いです。

 

特にボディーセラピストに多いと思われがちですが
座ってトリートメントをするフェイシャルセラピスト
低い体制でトリートメントをするフットセラピスト

全てのセラピストが発症する可能性があります。

 

また、セラピストとしての経歴が長くなると
疲労が蓄積する上に、セラピスト自身の老化によって
突然に症状が悪化する場合も少なくありません。

 

ドリームヒントのスクール生さんの中には
某大手サロンの新人研修が原因で
プロになる前に腰痛を発症した方もいらっしゃいました。

感染症

セラピストとは、お客様の身体に
直接触れるお仕事です。

ですから、お客様がもっている感染症が
セラピストに感染することも珍しくありません。

セラピストが気をつけたい感染症
  • 皮膚疾患(水虫、ニキビ、ヘルペス、とびひ etc.)
  • 消化器疾患(寄生虫 etc.)
  • 呼吸器疾患(インフルエンザ、肺炎、結核 etc.)

忘れがちですが、セラピストは接客業です。

一日に多くの方と接触します。
トリートメントをしなくても、お話しますし
トリートメント中には、顔を近づけて小声で話しかけたりもします。

トリートメントだけでなく
接客全般でも感染の危険性があります。

 

こうしてセラピストが感染した場合
感染に気づかずトリートメントを続けたり
発症する前に多くのお客様に接することで

セラピスト自身が媒介として
感染症を広めてしまう可能性もあります。

こうした意味でも、セラピストにとって
感染症対策への意識が不可欠です。

 

ドリームヒントのスクール生さんにも
別のスクールで100万円以上かけて
フットケアの技術を身につけて

フットセラピストを始めた途端に
お客様から白癬菌に感染してしまって
セラピストを辞めた方もいらっしゃいます。

アレルギー

以外と知られていない
セラピストの職業病がアレルギーです。

 

アレルギーとは、原因となる物質に触れることで
皮膚や呼吸器など、身体にアレルギー症状が出るものです。

セラピストさんに多いアレルギーが
トリートメント部材に対するアレルギー症状です。

 

一般的に、トリートメントに使用する化粧品やオイルは
アレルギーが出難いものを使用しています。

そのため、お客様にアレルギー症状が出ることは
ほとんど無いと思います。

しかし

その物質自体に身体に悪影響が無いものでも
毎日大量に摂取することでアレルギーを発症する場合があります。

 

トリートメントでは、部材は多めに使います。
これは、滑りを良くすることで
セラピストとお客様の肌の摩擦を軽減するためです。

お客様にとっては60分のトリートメントでも
セラピストにとっては、一日のお客様の数によって
長いスパンでみると、何十倍も触れていることになります。

しかも、業務用のトリートメント部材は
効果を高めるために吸収率を高めていますし
アロマエッセンスは、体内に確実に届けるために
キャリアオイルという吸収率の良いオイルと混ぜて使用します。

 

こうして、お客様にとっては良い効果のものでも
セラピストにとっては継続的に大量に摂取することで
アレルギー物質として体内に蓄積されていきます。

あまり知られていませんが
本当に多い症状です。

 

ドリームヒントのスクール生の中にも
以前に勤めていたサロンで使用していた
アロマオイルがきっかけで
アトピー性皮膚炎まで発症した方がいらっしゃいます。

精神疾患

ここまでの職業病は
全て身体にまつわる症状でしたが

実は、セラピスト自身が
精神的な病気にかかってしまう事例が
ここ数年増加しています。

これは、業界でも問題になっていて
様々な原因が挙げられています。

セラピストが精神疾患になる理由
  • 厳しい労働環境
  • 成果報酬による過労
  • 夜遅くまでの営業による不眠

これらの理由は、全て現実です。

セラピストというお仕事は
お客様に気に入っていただけて成り立つものです。

成果報酬のサロンも多いですし
自宅サロンを開業すれば「お休み=売り上げゼロ」ですから
必然的に過労におちいりやすい業種です。

 

また、先にもご紹介した通り
セラピストという仕事は夜が中心です。

特に、若い方をターゲットにするセラピストさんは
お客様の終業してからが来店時間ですので
夕方以降からがメインの営業時間となります。

こうした、生活リズムの乱れは
自律神経の乱れにつながりますので
精神疾患になりやすい、と言われています。

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セラピストが職業病にならない為の予防法

セラピストの腱鞘炎・腰痛予防法

腱鞘炎や腰痛は、完治することは難しく
治ったように思えても、簡単に再発します。

セラピストの商売道具でもある
身体や腕、手などが使い物にならなくなりますので
とにかくかからない様にするのが重要です。

腱鞘炎・腰痛の予防法
  • 正しい姿勢でトリートメントができる様にする
  • 短期間で大量のお客様をとらない
  • 定期的にトリートメントを受ける

まずは、トリートメントをする時の姿勢です。

一般的に、セラピストになるためのスクールでは
技術の手順やコツを伝えるだけで終わってしまいます。

でも、セラピストにとって
正しい姿勢でトリートメントができる様にすることは
セラピスト寿命を長くするのに一番大事なことだと思います。

自分の身体的な特性もよく理解しながら
体格や体重を最大限に生かしながらの
トリートメントを目指しましょう。

最初はあちこち筋肉痛になりますが
慣れて不要な力が抜けてくれば
3時間のトリートメントでも平気になります。

 

次に、短かい期間に
必要以上のお客様をとらないこと。

セラピストというお仕事は成功報酬ですので
売り上げアップのために、お客様を
無理してとってしまう傾向があります。

機械をかけるだけのエステティシャンと違って
自分の身体を体力を切り売りするセラピストのお仕事では
自分自身の限界を知ることはとても大切です。

 

「本当にそんなに稼ぐ必要がありますか?」

「たくさん稼げば幸せですか?」

「あと何年セラピストを続けたいですか?」

 

常に、自分に問いかけながら
一日に何人のお客様をとるべきなのか
しっかり考えながらお仕事をしたいですね。

セラピストの感染症予防法

感染症予防には、はっきりとした決まりがあります。

感染症の予防法
  • トリートメント前後にセラピストの手を洗う
  • トリートメント前にお客様の身体を洗浄・消毒する
  • トリートメント後にベッドや器具を消毒する
  • タオルや器具の使い回しをしない
  • タオルは早めに洗濯・乾燥する
  • 定期的に空気を入れ替える

お客様の身体の消毒や
トリートメントに使うものの消毒などは
案外きちんとできている方が多いのではないでしょうか。

ですが、忘れがちなのが
セラピスト自身がトリートメントの前後に手を洗うことです。

特に、お客様が続いている場合など
つい忘れがちですが、手洗いは皮膚感染だけでなく
消化器系や呼吸器系の感染症の予防にもなりますので
手荒れを恐れず洗浄できるハンドソープを見つけておきましょう。

衛生法なども含めて
エステサロン向け衛生管理のセミナーなど
機会があれば受けてみるのもオススメです。

セラピストのアレルギー予防法

セラピストのアレルギー症状は
トリートメント部材によるものがほとんどです。

ですから、予防法も
一般的なアレルギー予防法とは少し違ってきます。

アレルギー予防法
  • トリートメント部材を時々変える
  • アロマエッセンスを使わない日をつくる
  • 短期間に大量のお客様をとらない

トリートメント部材というのは
セラピストさんにとっては重要な存在で
何種類も気に入った物を揃えることは
なかなか難しいかもしれません。

それでも、アレルギーというのは
症状が出た時点で免疫系が敏感になっていますので
一度症状が出てしまうと、アレルギーの出ない部材を
探すのは本当に大変な作業になります。

部位毎に部材を変えたり
刺激が強い部材は回数制限を設けたり
症状が出る前から気をつけられることをオススメします。

セラピストの精神疾患予防法

セラピストスクールとして
多くのセラピストを排出してきた講師として

セラピストが精神疾患になるのには
あと2つ、大きな原因があると思っています。

セラピストが精神疾患になる見えない理由
  • セラピストは、優しく真面目な人が多い
  • 自分の病気がきっかけでセラピストになっている

セラピストというお仕事は
自分の体と体力を消耗することで
他人の疲れを癒すお仕事です。

ですから、セラピストを目指す人は
優しくて真面目な人が多いです。

 

お客様の心と身体の悩みに
親身になって耳を傾けて

お客様の悩みや痛みに
心を寄せて差し上げる

そうしているうちに
お客様の悩みが、セラピストの悩みになり
お客様の痛みが、セラピストの痛みになってきてしまいます。

こうして、お客様の心と身体が癒されるほどに
セラピストの心と身体は疲弊していきます。

 

もう一つの隠れた理由は
セラピストを目指すキッカケです。

ドリームヒントスクールに来られる未経験者の多くが
自分自身の病気や症状がキッカケで
セラピストになることを夢見ていらっしゃいます。

多くの未経験者が、自分も心や身体に症状があって
それを解消するために、自分でできる方法を調べていて
セラピストというお仕事を知って

「自分と同じように
 悩んでいるひとたちのためになりたい」

そう思ってセラピストを目指されます。

 

ここまで、身体的な職業病の予防法を見てきましたが
精神的な職業病の予防法は気をつけるだけでは不十分です。

セラピストの精神疾患予防法
  • 休息をしっかりとる
  • 毎日30分は戸外に出る
  • 定期的に軽い運動をする
  • 自分とお客様を分ける

まず、きちんとお休みをとりましょう。

セラピストさんは真面目な方が多いですし
「お休み=売り上げゼロ」ですから
ついつい休み時間を削りたくなってしまいます。

でも、あなたが体調を崩していては
お客様を癒すことはできません

また、一度でも時間外のご予約を受けてしまうと
お客様はそれが当たり前になっていきます。

「その日はお休みなので」と
お断りする勇気を持ちましょう。

 

そして、せっかくお休みをとったら
じっと家の中に居ないでください。

セラピストさんは、インドア派が多いです。

でも、

一日30分は太陽の光に浴びること
そして軽い運動が、精神疾患の一番の予防です。

外に出かけて行くような趣味をつくったり
普段なかなか会えない異業種のお友達に会ったりしましょう。

ずっと同じ場所で、同じ人間関係だけ
そんな生活は精神衛生上あまり健全ではありません。

 

最後に

お客様の悩みは、あなたの悩みではありません。
お客様の痛みは、あなたの痛みではありません。

お客様とお話する時は
しっかりと心から寄り添いましょう。

でも、全てを理解して、全てを分かち合うことは
他人であるあなたには絶対にできません。

 

厳しい様に聞こえるかもしれませんが
でも、これが現実で、これはお仕事です。

お金を頂いているのだから
お金でお買い上げいただいた時間以外
あなたの心の全てを差し上げる必要はありません。

 

自分は自分、お客様はお客様。

 

ここを間違えると、お客様はセラピストに依存して
セラピストは頼られることで満足する様になってしまいます。

プロとしての満足は、違う所で感じましょう。

セラピストの職業病にならないために

様々な職業病と予防法を見てきましたが
一番大切なことは

 

「自分を癒せないセラピストに、お客様は癒せない」

 

これは、私たちが仲良くしている
九州大分のカリスマセラピスト鶴原さんの言葉です。

 

手が痛い、腰が痛いと言っているセラピストに
トリートメントをしてほしいですか?

いつもいつも風邪をひいているセラピストに
健康食品を勧められて、信用しますか?

疲れで心も身体も疲弊しているセラピストより
いつも元気でキラキラしているセラピストの方が
人気のセラピストになれますよね。

 

ここでご紹介した職業病を怖がって
ビクビクしたり、夢を諦めないでくださいね。

ここでご紹介した職業病は
経験済みのセラピストさんがたくさんいます。

皆さん、日々悩みながら、工夫しながら
それでも一生懸命にセラピストを続けている人が
日本中に何万人もいるんです。

 

定期的にお互いをトリートメントし合える様な
セラピスト仲間を見つけてください!

コラムにも書いています
同業者の仲間もとても大切です。

上手に情報交換しながら
お互いの疲れを癒しあえる様な
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セラピストというお仕事は
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セラピストの働き方〜就職・アルバイト・独立開業〜

「セラピスト」と一言で言っても
その働き方は様々です。

現在、セラピスト人口が増えているせいか
セラピストさんの活躍の場も年々増えています。

ここでは、セラピストとしての働き方に
どんな選択肢があるのか見ていきます。

セラピストの働き方、現状と将来性

セラピストの働き方は
大きく分けて3つに分けられます。

人口の多い順番に

  • アルバイト・業務提携(契約)
  • サロン就職
  • 独立開業

です。

では、一つずつ見ていきましょう。

アルバイト・業務提携で働くセラピスト

セラピストの3分の2以上が
独立開業せずにサロンに勤務しています。

一般的には
サロン勤務 = 正社員
と思われがちですが

セラピストの場合は
ほとんどがアルバイトです。

また、雇用形態で見ると
サロンに雇われている状態のセラピストよりも
個人事業主のセラピストとして
業務提携という形で契約している場合がほとんどです。

 

アルバイトとの大きな違いは
時給制ではなく、完全出来高制というところです。

一般的に、アルバイトや社員よりも
売り上げに対する報酬率は高い場合がほとんどですが

例えば、朝10時から夜7時まで
サロンに常勤していたとしても
一日中、全くお客様の来店が無ければ
報酬は支払われません。

また、報酬率は高い代わりに、交通費や制服代など
必要経費の支給が無い場合も少なくなく
トリートメントに使用するタオルやオイル、ジェルなども
セラピスト自身が準備する場合もあります。

 

また、産婦人科や結婚式場、スポーツジムなど
契約先へ出向いてトリートメントする出張セラピストなど
店舗サロン以外にも、様々な勤務先があります。

その場合、予約が無ければ出勤する必要はありません
当然、時給はもらえず、決まった割合を報酬として受け取って
場所代と集客以外、一切の経費をセラピストが負担します。

逆に、良い提携先が見つかれば
サロンのメンテナンスや集客に悩むことなく
セラピストとしての仕事に集中して取り組みながら
安心して働き続けることも可能です。

アルバイト・業務提携で働くセラピストの将来性
  • アルバイトは、時給のみ、または時給+出来高
  • 業務提携は、時給無し、完全出来高制
  • 業務提携の場合、必要経費がセラピスト負担になる場合も多い
  • セラピスト自身が集客に困ることは少ない
  • サロンに就職するよりも、勤務時間の自由度が高い
  • 良い提携先が見つかれば、長年にわたって安定して働くことができる

サロンに就職して働くセラピスト

リラクゼーション業界では
正社員としてセラピストを雇っているサロンは
実はあまり多くはありません。

特に、女性の多い業界ですので
就職して安定を求めるセラピストよりも
子育てや主婦業と両立する自由度を優先する方も多く
離職率が高いことも原因のひとつだと思います。

 

サロンに就職する場合
時給や月給などの固定給の場合がほとんど
サロンによって、そこに成績に応じた報酬が加わる場合がほとんどです。

大手サロンや、多くのスタッフが所属するサロンの場合
お客様の指名があれば指名料がもらえたり
マネージャーや店長などの役職給も支給がありますし
もちろん雇用保険福利厚生もありますので

やり甲斐がありながら、安定した収入が得られるので
若いセラピストさんは就職を希望されることも少なくありません。

 

ただ、サロンによってノルマがある場合も多く
トリートメント以外に、商品や回数券など
販売も業務として必要になるので

トリートメントが好きでセラピストになったのに
ノルマや成績に苦しめられるセラピストも少なくありません。

 

また、正社員を雇えるだけのサロンは
ほとんどが大手サロンや路面店ですので
勤務形態はシフト制のフルタイムがほとんどです。

こうしたサロンは、営業時間も長いですので
勤務時間もきっちり8時間なのが一般的です。

サロンに就職して働くセラピストの将来性
  • 時給・月給に、売上と経験に応じた出来高報酬がある
  • 役職給や雇用保険、福利厚生などの保証がある
  • 経済的・社会的な安定を手に入れられる
  • 商品や回数券の販売ノルマや成績による評価がある
  • アルバイトや業務提携に比べて、勤務時間に自由度が少ない

独立開業して働くセラピスト

セラピスト人口の中でも
独立開業してサロンオーナーとなる人は
全体の3分の1程度。
廃業率も考えると、もっと少ないかも知れません。

多くのセラピストさんは、ライフワークバランスから
自宅サロンの開業を目指す方が多いですが
路面店舗を借りてサロンを開業する方も少なくありません。

 

独立開業して働く場合
セラピストとしての能力はもちろん
経営者としての能力も必要になってきます。

ですから、たとえスタッフとして
セラピストを雇ったとしても
実際の勤務時間は、全体のセラピストの中でも
最も長い時間働いている場合がほとんどです。

また、独立開業すると、自力で集客することになりますので
時間もお金も、必要経費は一番多くかかります。

 

収入の面でも、自宅サロンを開業する場合は
路面店サロンを開業する場合に比べて
大きな利益を上げることは難しいですし

路面店サロンだったとしても
多くのスタッフを雇うプレッシャーも加わりますので
悠々自適な生活が待っているわけではありません。

 

また、せっかく独立開業しても
最初の2〜3年で80%以上が廃業する
と言われていますので

独立開業したから、自由もお金も手に入る
と思っていると、想像以上に大変かもしれないですね。

独立開業して働くセラピストの将来性
  • 多くのセラピストが憧れるが、実際に独立開業できるのはほんの一部
  • 独立当初は、アルバイトや正社員に比べて勤務時間は長い
  • 自宅サロンで路面店サロンと同等の収入を得るのは難しい
  • 安定した経営を続けられれば、スタッフを雇うことも可能
  • セラピストとしての経験だけでなく、あらゆる経験や人脈を生かせる

セラピストの求人

求人情報サイトなどに掲載されている
セラピストの求人のほとんどが、未経験OKです。

一般的に、未経験OK=未経験者でもできる仕事
と考えられると思いますが
セラピストの求人の場合は少し違います。

未経験OKでセラピストの求人をする理由

サロンにとって、セラピストさんの技術は
サロンの売り物(商品)そのものです。

ですが、未経験から勤務を始めて
すぐに売り物になるセラピストになれる
なんて事は、残念ながらありません(涙)

 

では、なぜ「未経験OK」で求人するのでしょうか?!

 

未経験OKで求人するには、いくつか理由があります。

 

セラピスト未経験OKで求人をする理由
  • サロンによって商品となる技術が違う
  • サロンで扱う商品(技術や化粧品)についての経験者に限ると、該当人数が少なすぎる

サロンによってセラピストの技術が違う

セラピストの意味」でもお伝えしていますが
セラピストになるたために、国家資格は必要ありません。

と言うことは、セラピストの技術自体に
全国統一の技術というものは存在しない、と言うことです。

ですから、あまり知られていませんが

 

同じサロンに勤務していても、セラピストさんによって
トリートメント技術が違うことがほとんどです。

 

同じ「リンパトリートメント」と呼んでいても
セラピストさんが勉強した方法によって
それぞれ違うリンパトリートメントを行っています。

要するに、経験者を雇ってしまうと
セラピストさん毎に商品が違ってきてしまうんです。

 

ドリームヒント出身のセラピストさんにも
路面店サロンに勤務しているセラピストさんがいらっしゃいますが

転職の度に、改めて自分の技術を気に入ってくださる
お客様を開拓しなければならないので
それはそれで大変なご様子です。

 

「未経験OK」でセラピストを求人するサロンの多くが
こうした手技の違いを無くすために
新人研修として技術研修を行っています。

こうしたサロンでは、経験者の採用もありますが
全く違う技術を既に習得しているセラピストさんの場合
新しい技術を身につけるのに、未経験者よりも苦労することがあります。

 

ドリームヒントにも、メニュー追加や客単価アップの為に
現役セラピストさんが通われる場合も多いですが

特に、セラピスト暦が長い方や
元々の技術で日々お客様をとっているセラピストさんの場合

新しい技術を学んでも、元々の技術と混同したり
体の使い方や考え方を切り替えることができず
なかなか元々の技術の癖が抜けない方も珍しくありません。

 

ですから、採用する側からすれば
既に技術と経験を持った現役セラピストよりも
真っ新な未経験者を雇った方が
新人研修がスムーズだ、と考えられてしまいます。

こうした理由から、現役セラピスト向けの求人よりも
未経験者向けのセラピスト求人の方が多くなっています。

経験者に限ると、該当人数が少なすぎる

先にもお伝えしましたが、サロンによって
セラピストさんの技術が違います。

ですから、サロンで既に主になって働いているセラピストさんと
全く同じ技術を習得しているセラピストさんを探すのは、大変難しいです。

 

仮に、アロマ環境協会で認定されているアロマセラピストでも
使用するアロマは同じアロマエッセンスだとしても
トリートメント技術は、教わった先生によって大きく変わってきます。

リンパトリートメントやリメディアルセラピーに至っては
アロマ環境協会ほど大きな認定機関はありませんので

多くのセラピストさんの中から
全く同じ先生から学んだセラピストさんを探すのは
日本中の砂浜で、同じ形の貝殻を探すのと同じくらい難しいことなんです。

 

ドリームヒントでご紹介する就職先は
ドリームヒントで学べる技術をそのままメニューにしてくださっていますが
そうした就職先を持っているスクールは珍しく

ほとんどのスクールが、サロンで雇った人向けに
そのサロンで商品としている技術を教えていたものを
スクールとして生徒を募集している事がほとんどです。

 

ですから、サロン併設スクールで学んだ方が
就職先でその技術が全く通用せずに
結局は就職先でもう一度勉強させられた
と言うのは当然の出来事です。

そうして、セラピストさんが苦労するのと同時に
雇う側も、全く同じ技術かどうか面接だけで確認することは難しく
せっかく経験者を雇っても、結局はイチから教えるのですから

だったら真っ新な未経験者を雇いたい

そう思う気持ちも理解できますよね。

研修付きのセラピスト求人は要注意

最近では、
「未経験OK!きっちり研修します!」
とうたっているセラピスト求人も増えています。

しかし、この「研修」にも、注意が必要です。

 

まず、有料研修でないかどうかを確認しましょう。

ほとんどのサロンでは
社員研修として無料で研修を行っていますが
「研修費」の名目で、採用の時点でお金を請求される事もあります。

求人情報に掲載が無ければ、前もって確認して
面接時にも直接確認をして
それでも採用が決まって一ヶ月目の給与から
研修費として天引きされていた、と言う例もあります。

もし、勤務開始から一定期間
研修中として給与が安いのであれば
それ以上に研修費を請求することはありませんし

そもそも研修費も負担できない様な経営状態で
スタッフを雇っていること自体がおかしいです。

 

次に、技術を教わる研修が終わって
実際にお客様にトリートメントをし始めた場合に
研修中の報酬がもらえるかどうか、確認してください。

未経験だし、まだ覚えたてだから

そんな理由で無報酬でお客様を取らせるサロンが
実際に存在しています。

新人価格や研修中価格で、定価よりも安いとしても
お客様からお金をいただいているのなら
担当セラピストさんに報酬が発生するべきです。

お客様に、良いトリートメントをお返しするためにも
セラピストさんがきちんと稼いで満足していることが重要です。

 

最後に、研修日程に無理が無いか、確認してください。

寮に泊まり込みで研修を受ける場合もありますが
短期間で技術を習得しようとすると、身体に負担がかかります。

セラピストの職業病でもご紹介しましたが
長時間のトリートメントを続けたり
短期間に大量のお客様をとることで
身体を壊すセラピストさんが増えています。

特に、料金の安いサロンでは
セラピストに無理をさせることで
売り上げを上げようとするサロンも少なくありません。

ドリームヒントでは、特に未経験者の場合
多くても週2回、計5時間の受講を上限として
理想の受講頻度は2週間に一度としています。

これは、授業を慌てて進めるよりも
ご自宅で家族や友人・知人に練習することで
確実に、無理なく技術を身につけていただくための目安です。

未経験者が、一日10時間、週5日の研修を一ヶ月続けたら
確実に身体に不調が出ます。

 

これらの注意点は、実際に、ドリームヒントに通っていた生徒さんが
前職で働いていた某大手サロンで体験された事を元にしています。

有料で、3ヶ月泊りがけの新人研修無報酬で
サロンで有給勤務を始める頃には腰痛を発症していました。

そんな研修、絶対おかしいです。

 

セラピストさん自身が、サロンの売り物(商品)です。

 

売り物を大切にしないサロンに
お客様を大切にできるはずがない。

お客様を大切にできないサロンに
明るい未来はありません。

 

未経験者は特に
「この業界では、これが普通だから」
そう言われてしまえば対抗できません。

研修付きのセラピスト求人には、くれぐれもご注意ください。

研修付きセラピスト求人の注意点
  • 研修費はかかるか(研修料・受講料・認定料 etc.)
  • 研修中の報酬はあるか(時給・出来高払い etc.)
  • 研修日程に無理はないか

働き方を上手に選べば、将来性はある

セラピストの働き方を、雇用形態で分けて見てきましたが
これはあくまで一般論です。

全員が、アルバイトから始まって、正社員になり
経験を積んでから独立開業するわけではありません。

特にリラクゼーション業界は、まだまだ若い業界です。
ドリームヒント加藤校長の様に、どこにも働きに行かず
始めから自宅サロンを開業して15年、20年、続いているセラピストさんも少なくありません。

様々な働き方の中から、あなたに合った働き方を
その時その時に応じて選んでいくことで
セラピストとして一歩ずつ成長していってください。

セラピストの収入・年収

私たちセラピストスクール ドリームヒントには
既にサロンで働いていたり
自宅サロンを開業している現役セラピストさんも
多く通っていらっしゃいますが

現役セラピストさんでも
セラピストの収入や年収については
あまりご存知ない方が多い気がします。

ここでは、なかなか聞けない
セラピストの収入に関する「現実」を
ご紹介します。

雇用セラピストの収入(給与)の違い

セラピストの働き方でもご紹介した通り
プロのセラピストとして働くには

  • アルバイト・業務提携(契約)
  • サロン就職
  • 独立開業

の3通りの方法があります。

働き方によって、セラピストとしての収入も
大きく違ってきますが

勤務先のサロンからお給与をいただく場合
そのサロンとどの様な雇用契約を結ぶか
セラピストとしての給与も大きく違ってきます。

ここでは、アルバイトや業務提携(契約)
正社員として就職する場合など

セラピストとしてサロンで働く場合の
2つの給与制の違いによって
セラピストさんの収入がどのくらい違うか
見ていきましょう。

時給制セラピストの収入

時給制セラピストの場合
一般的なアルバイトと同じで

1時間●●●円の時給 × 実際の勤務時間数

の様に、勤務時間数分は
確実にお給与をもらうことができます。

セラピストの仕事内容でもご紹介した通り
セラピストとしてのお仕事には
本当に様々な仕事内容がありますので

勤務時間内なら、トリートメント以外にも
事務作業や清掃作業、集客のためのビラ配りなど
様々な業務をこなす必要があります。

時給制セラピストの長所
  • お客様の有る/無しに関わらず給与がもらえる
  • サロンの売り上げに関わらず給与が安定している
  • トリートメント以外の業務をしていても給与をもらえる
時給制セラピストの短所
  • 全体的に時給は低め(最低賃金の場合も)
  • セラピストとして人気が出ても給与に反映されない
  • 商品販売など売り上げに貢献していても給与に反映されない

出来高制セラピストの収入

次に、出来高制アルバイトとして働く場合です。
出来高制とは、歩合制とも呼ばれ

売り上げ × 歩合(%)

の様に、自分が担当したお客様に対する売り上げから
決まった割合をお給与としてもらえます。

この売り上げは、トリートメント代金はもちろん
商品販売の分も対象となることがほとんどです。

 

歩合の決定方法は、大きく分けると

  • 経験年数や述べ顧客人数など、セラピストとしての経験を元にする場合
  • 月間/年間の売り上げを元にする場合

の、2通りあります。

サロンによって、歩合の見直し頻度は様々で
顧客単価が安いサロンほど
歩合の判定にシビヤな傾向があります。

また、歩合制セラピストの場合
歩合とは別で、指名料がもらえる場合もあります。

歩合制セラピストの長所
  • お客様の人数によっては、時給制よりも収入が良い場合も
  • セラピストとして人気が出れば給与も増える
  • 商品販売など売り上げに貢献度も給与に反映される
歩合制セラピストの短所
  • お客様がいなければ、勤務時間が長くても給与が発生しない
  • トリートメントや商品販売以外の業務をしても給与が発生しない
  • セラピスト同士の競い合いも激しく、人間関係に悩む場合も多い
  • サロン自体の集客力が無ければ、タダ働きを続けることになる

契約セラピストの収入(給与)の違い

契約セラピストとは、セラピストの働き方でもご紹介した
セラピスト特有の働き方です。

これは、誰かが経営しているサロンに
個人事業主として業務提携の契約をすることで
そのサロンに来たお客様にトリートメントをします。

最近では、病院や美容室、介護施設など
異業種の施設・店舗に併設されたサロンに
出張サロンとして勤務する場合も多く

集客まで自分で行う必要がある場合も
少なくありませんので
契約前にしっかり確認することが大切です。

契約セラピストの長所
  • 自宅サロンに比べて立派なサロンに勤務できる
  • 国家資格のある人が経営する施設に併設する場合、セラピストとして伯付けになる
  • 契約先が集客を助けてくれる場合もある
契約セラピストの短所
  • お客様がいなければ、勤務自体ができない
  • 経営者の方針により、トリートメントや商品販売の内容に制限がかかる場合がある
  • 契約セラピストの募集はなかなか無いので、新規参入が難しい
  • 契約先は集客を一切しない場合も
  • 契約内容によっては、お客様がなければ赤字になる場合も

独立開業したセラピストの収入

独立開業したセラピストにも
いくつか種類があります。

今回は、サロンの形態によって
3つに分けてみました。

セラピスト人口が多い順に

  • 自宅サロン
  • 賃貸物件サロン
  • 路面店サロン

ここからは、サロンの形態によって
独立開業したセラピストの収入が
どう違うか、見ていきます。

自宅サロンを経営するセラピストの収入

自宅の一室で始められる自宅サロンは
開業や経営に必要な経費が少ないので
最も気軽に始められるサロンですが

独立開業セラピストの中では
最も収入アップが難しいセラピストが
自宅サロンセラピストです。

 

サロンの形態に関わらず
トリートメント代金による売り上げは

基本価格 × トリートメント時間 × 顧客数

です。(自宅サロンの理想と現実より)

 

だから皆さん、ブログを書いたりチラシを撒いたり
いろんな方法で集客して、顧客数を増やすことで
収入を増やそうとすしますよね。

でも、冷静に考えてみてください。

ここには、もう一つ、
重要な方程式が隠れています。

それは…

 

セラピスト一人の最高顧客数
||
トリートメント時間 × (部屋数 ÷ セラピスト数)

 

例えば、自分一人で取れるお客様に限りがあるから
セラピストを雇って2人でサロンをやったとしても

「自宅の一室」その一室だけでは
結局はセラピストが1人だけの時と
同じ数のお客様しかお迎えできないんです。

ですから、どんなに集客力があっても
どんなにトリートメントが好評でも
あげられる売り上げも限られています。

自宅サロン開業のセラピストの長所
  • 自宅の一室で気軽に開業できる
  • 他の開業方法と比べて、少ない経費で経営できる
  • 自分一人で気ままに経営できる
自宅サロン開業のセラピストの短所
  • どれだけ頑張っても売り上げの上限がある
  • 自宅サロン特有の集客のし辛さがある

賃貸物件サロンを経営するセラピストの収入

自宅サロンの次に人口が多いのが
アパートやマンションなど、賃貸物件を利用した
サロンを経営するセラピストです。

私たちドリームヒントの四日市校も
事業利用可の賃貸マンションの一室です。

 

賃貸物件サロンは、この後ご紹介する
路面店と比べると賃貸料は割安です。

その為、自宅サロンである程度の結果が出た
ジュニアセラピストが経営拡大を目指す場合
逆に自宅でのサロン開業が条件的に難しい場合
賃貸物件を利用する場合がほとんどです。

 

賃貸物件の場合のハードルとしては
営業目的による利用が許可されている物件が
最近とても減ってきていることです。

例えば、事務所としての利用は許可されていても
ピンク系サロンを懸念して、癒し系は断られる場合もあります。
(実際、四日市校はこの理由で一箇所断られました)

また、大家さんや不動産屋さんはOKで入居しても
日々いろんな人が出入りする様子を見ていて
他の入居者から反対が出てダメになるケースもあります。
(これも、当校のOBに複数起きています)

お手頃で好立地の物件であっても
長年の営業が許される賃貸物件は少ないので
一定程度のリスクが伴います。

賃貸物件サロン開業のセラピストの長所
  • 比較的、低い経費で経営できる
  • 自宅サロンと比べて、好条件で経営できる
  • セラピストを増やして収入アップができる
賃貸物件サロン開業のセラピストの短所
  • 賃貸物件なので、家賃や光熱費などの経費がかかる
  • 癒し系OKの賃貸物件が少ない
  • 営業開始後も大家さんや不動産会社の判断で営業を続けられなくなるリスクがある
  • 集客し続ける必要性がでてくる

路面店サロンを経営するセラピストの収入

独立開業セラピストの中でも
最も少数派なのが、路面店を借りて
サロンを開業しているセラピストです。

ドリームヒントも以前、お客様のご縁で
マンションの一階にある路面店を借りて
四日市校をオープンしました。

ですが、やはり当初の予想通り
オープンにも店舗の維持にも多大な経費が必要で
やはりスクール業に専念するには経費過多
と言うことで、現在の賃貸物件に
移転した経緯がありました。

 

そう。路面店サロンの経営で
最も大きなハードルが、経費の多さです。

例えば、空調ひとつをとっても
賃貸物件なら家庭用のエアコンですむところを
路面店だと業務用のエアコンですので
月々の電気代だけでも大変な負担です。

また、同業種の居抜きでない限り
オープン時に店内の内装を整えるだけでも
業者を頼んでやらないとDIYでは無理です。
(賃貸物件ならDIYで充分!)

 

さらに路面店の場合
盗難のリスクもとても大きいです。

路面店は、営業時間外は当然無人ですから
最も空き巣に狙われやすいそうです。
(先日、警備会社の営業さんにお聞きしました)

知人も事務所として借りていた路面店に
空き巣に入られて大変な被害だったようです。

路面店サロン開業のセラピストの長所
  • 成功セラピストとして社会的信用を得られる
  • 自宅サロンや賃貸物件サロンと比べて、新規顧客の信用がある
  • セラピストを増やして収入アップができる
路面店サロン開業のセラピストの短所
  • オープン時にかかる経費が、自宅サロンや賃貸物件サロンと桁違い
  • 全てが業務用で、家賃以外にも多くの経費がかかる
  • 路面店特有の盗難リスクがある
  • 集客し続けなければ経営を続けられない

貴女らしいリスクと可能性のバランスを

セラピストのお仕事は
働き方でたくさんの選択肢がありますので
収入の面でも夢のある職業だと言えるでしょう。

だからこそ、一番大事なことは
貴女らしい働き方を見つけること
だと、私は思います。

 

より多くの収入を得たいなら
寝る時間を削ってお客様を取ればいい。

自分の時間を大切にしたいなら
多少の収入減は目をつぶればいい。

大きな夢を叶えたいなら
より多くの経費とリスクを抱えればいい。

 

そのどれを選ぶかは
貴女が何を優先して、何を諦めるか
ただそれだけのシンプルな事です。

この記事を読む事で、貴女自身が
貴女らしいセラピスト像を見つける
キッカケになることを願っています。

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